【傍観者】なきオリンピック
昔のことは詳しくは知らないけれど、テロにさらされたオリンピックがあった、と聞いたことがある。
最初はオリンピックと政治の関係、なんてことを思い浮かべたりしたけれど今はちょっと違う。
「それでも、オリンピックをやりきったんだ」って。
考えてみれば今だってウイルスと言う名のテロと戦ってるみたいなもんかもしれない。
冒頭のオリンピックのテロと違うのは、より広範囲で、だれも傍観者になれないということ。
意地悪い見方をすれば「傍観者」のいたテロは【物語】を生み、オリンピックをドラマチックにすらする。
でも、今は違う。傍観者も【物語】もなく、あるのは一日一日の現実だけ。こうやって呑気に書いている自分も明日はどうなるかわからない。
そんな中で行われようとするオリンピック。
反対する人もいるし、その言い分が分からないわけじゃないけれど、これ程スポーツと現実が一体化した大会も珍しいんじゃないだろうか。
自分はその、可能性に期待したい。
どんな形であれ。